飫肥杉の存在は、日南にとってはきわめて日常であり、平凡であり、生活の中に当たり前にありました。私たちは、このプロジェクトにおいて様々な領域のメンバーでチームをつくり、そうでなくなった理由を見つめ直し、何をすべきか話し合ってきました。
そして今のまでのような、単にメーカーとデザイナーによる商品開発ではなく、飫肥杉を含めた地域そのものを発信していくことが大切だと考えました。
おおらかで素朴な飫肥杉の性質をそのまま生かし、必要以上に無理をせず、日南ならではの使い方やしつらえを生かした製品を自分たちで作っていきたいと思います。これが「obisugi design」です。
この考え方が私たちの日常にもう一度、飫肥杉を普通に存在させる力になると思っています。